「01」と表示される基本ルールブックの第1巻。
初歩的なルール・世界観が載っているので、まずはここから。
ギリシア神群
ゼウス
「お、あの子スゲー可愛い。で、なんの話だっけ?」
「お前はそのうち神になるんじゃないかな、って気がするよ」
【権能】
正義、天空、情熱
【人称】
オレ/お前
【別名】
神々の王、天空の覇者。ギリシア神話の主神であり、協力無比な雷を武器として扱う。正義と秩序を重んじる全知全能の神だが、女性に目がない。
ヘラ
「すごいすごい! お祝いのケーキ焼くね!」
「あたしの監視を逃れようなんて、百万年早いのよ」
【権能】
婚姻、女性、嫉妬
【人称】
あたし/あなた
契約の女神、女性の守護者。ギリシア神話の最高位の女神。ゼウスの正妻だが、浮気性な夫の行いを許さず嫉妬の炎を振るう。
ポセイドン
「恐れるな。水はお前の兄弟なのだ」
「刺身はすばらしい食文化だ。刺身定食はもっといい」
【権能】
海、地震、馬
【人称】
私/お前
大いなる海神、揺さぶる者。大地と大海という物質界全体を支配する力を持つ大神。ゼウスの兄として厳格に振る舞うが、本質的にはそう変わらない。
アテナ
「神の子であるという自覚を、常に持っていてね」
「負けるのはかまわないわ。ただし、最後まで生き残りなさい」
【権能】
知恵、戦略、芸術
【人称】
私/貴方
オリュンポスの頭脳、技芸の女神。甲冑、盾、槍を身に着けた姿で、ゼウスの頭から生まれた。ギリシア神群三大処女神のうちのひとり。
アポロン
「とにかくバカなことはダメだ。バカは嫌いなんだ、私は。私を失望させるなよ」
「美少年って、いいよな」
【権能】
光明、医療、詩歌
【人称】
私/お前
輝ける王子、ひらめく者。芸能・芸術および光明を司る。容姿端麗にして医術・武術に長ける万能の天才。愚者を嫌い、才能ある者を愛する。
アルテミス
「デートのつもりでいきましょう?」
「あなたみたいな、かわいい女の子が来てくれて嬉しいです。男とは距離を置いてね。でないと、妬くから」
【権能】
狩猟、月光、純潔
【人称】
私/あなた
清らかなる王女、狩りの女神。狩猟と純潔を司る森の女神。アポロンの双子の妹。ギリシア神群三大処女神のうちの一人。愛らしい少女を見つけては夢に現れて神子にする。
アレス
「とにかく全員倒せばカタがつくんだろ? やっちまえよ」
「別に俺はバカじゃねえ。面倒なんだ! 面倒、わかるか?」
【権能】
戦争、狂乱、破壊
【人称】
俺/お前
狂気の軍神、収奪者。戦争における狂気と破壊を司る神。粗暴で残忍な性格とは反対に、ギリシア神群でも一、二を争う美男として知られる。
デメテル
「春を送るわ。あなたの周りに、少しだけ」
「あらー。あらあら。まあまあ」
【権能】
豊穣、大地、飢餓
【人称】
私/あなた
豊穣の大女神、永遠の乙女。「母なる大地」を意味する大地母神。とても温厚な性格だが、自分の子供に危害を加える者に対して容赦しない。
ヘパイストス
「先に言っておくけど……苦労するぞ」
「女性は怖いよね、怖いよ。僕はもう懲りた」
【権能】
炎、鍛冶、勤勉
【人称】
僕/君
炎と鍛冶の神、槌撃つ者。数多くの武具や発明品を生み出した鍛冶の神。両親の愛に恵まれなかった苦労人で、コミュニケーションが苦手。
アフロディテ
「あなたが差し延ばす手は、必ず相手に届く」
「女神って苦手なのよね。だってわたしが一番美しいんだもの」
【権能】
美、愛、欲望
【人称】
わたし/あなた
美と愛の女神、古き春の女神。ギリシア随一の美貌を持つ女神。彼女の美貌は多くの男性を虜にしたが、同時に争いの種となりがち。
ヘルメス
「楽しんでいこう! 楽しくなければ、なにも意味なんてないんだから」
「普段は適当でもいい。ただ、ゼウスだけは裏切らないでくれ」
【権能】
雄弁、旅、盗賊
【人称】
ボク/キミ
神々の使者、旅人と商人の守護者。狡猾さと雄弁さはギリシア随一である。ゼウスの命でさまざまな厄介ごとのフォローを行う。
ヘスティア
「えっと、あの、お家の女神です。料理とか、お祭りとか、そういうのが得意です」
「人間は、食べたものでできてるんですよ」
【権能】
かまど、家庭、まつりごと
【人称】
わたし/あなた
かまどの女神、譲る者。かまどや家庭生活を司っている最年長者。三大処女神のうちの一人。親神のわからない神子たちを庇護している。
ヤマト神群
アマテラス
「暑くても寒くても、太陽のせいにされるのよね」
「アニメとかゲームとか、積みあがってるのよね。絶界とかは、あなたに任せていいわね?」
【権能】
太陽、闇、鏡
【人称】
わたし/あなた
皇大御神、岩戸の女主人。ヤマト神群を束ねる高天原の最高神にして太陽神。しかし実際には引きこもりのオタクという側面も持つ。
ツクヨミ
「僕はコピー。僕はバックアップ。僕はなにかがないときに、その隙間を埋めるものだ」
「君は悪くないよ」
【権能】
月、時間、勾玉
【人称】
僕/君
時を写す者、夜の支配者。黄泉の穢れから生まれたとされるが、神話にほとんど記述がなく、性別すらあやふやな謎多き神。月を司り、夜の世界を統べる。
スサノヲ
「嵐よ来たれ! 吹き荒れろ!」
「暴れすぎると追放あるからなあ。空気読んでいこうぜ」
【権能】
海原、嵐、剣
【人称】
俺/お前
荒ぶる暴風児、剣の王。三貴子の一人だが、暴虐をふるって高天原を追放された荒ぶる神と、ヤマタノオロチを倒した英雄神という二つの面を持つ。
ウズメ
「楽しくやっていこうね、ウズメのベイビーちゃん!」
「こっち見て笑ってもらおう! さあ、一緒に行くよ!」
【権能】
歌、踊り、笑顔
【人称】
ウズメ/ベイビーちゃん
狂おしき踊り手、みやびのアイドル。日本最古のアイドルにして芸能の女神。アマテラスがひきこもると、セクシーなステージで盛り上げ世界に光を取り戻す。
ウケモチ
「キツネって、寂しいと死んじゃうんだよ」
「ツクヨミさんとスサノヲさんは、ちょっと怖い」
【権能】
食物、商売、狐
【人称】
ウケちゃん/あなた
もてなしの女神、おいなり様。日本神話の食物の神だが、問題のあるもてなしを披露して殺された。その死体からは様々な食物が生まれた。
ヒトコトヌシ
「曖昧。幻視。確定!」
「まあ我も無口キャラでやっているわけだが、たまにはこうして喋りたくもなるのだよ」
【権能】
言霊、願い、沈黙
【人称】
我/汝
魔術と呪いの神、いちごんさま。吉凶を一言で言い放つ託宣の神。一言の願いであれば何でも叶えてくれる。しかし彼の予言は良いことも悪いことも伝える。
エジプト神群
ホルス
「少し不安だったけど、キミなら大丈夫かな」
「悪いやつにはお仕置きだっ!」
【権能】
太陽、月、隼
【人称】
ボク/キミ
太陽の子、炎の隼(はやぶさ)。太陽の右目と、月の左目を持つ天空神。父神オシリスを殺した叔父セトと長きに渡って戦いを繰り広げた。
バステト
「楽勝過ぎて踊っちゃうにゃん」
「なんか存在自体がヤダ」
【権能】
魅了、子ども、猫
【人称】
あたし/あたしの子
王の乳母、きまぐれな猫。優しき猫の女神であり、子供を優れた人物に育てる才能がある。しかし、雌ライオンの頭を持つ荒ぶる神としての一面もある。
トト
「素晴らしい。イシェドの葉に記しておこう」
「これでまた群れが強くなったな。いいことじゃ」
【権能】
時間、書物、猿
【人称】
ワシ/お前さん
神々の書記、万能猿。ヒヒの姿を持つ筆記者の神。ヒエログリフの発明者といわれる。魔術や医学の奥義を「トトの書」に記した。
タウエレト
「い、一緒にがんばりましょうね。いざとなったら、やれると思うから……」
「やっぱり怖いですう!」
【権能】
守護、女性、カバ
【人称】
わたし/あなた
慈悲と母性の女神、大いなる婦人。グラマラスなカバの女神。ホルスの守護者の一柱。生命の守護者として、多くの神々や神子に愛されている。
アヌビス
「無数の先祖たちが、お前を見守っているぞ」
「骨!? そんなものいらぬわ。生肉をよこせ」
【権能】
死者、埋葬、犬
【人称】
私/お前
死者の魂を導くもの、墓犬。金狼犬の頭を持つミイラ職人の守護神。先祖の魂を守る神であり、彼の子は死者の魂や肉体を怪物や悪しき神から守る使命を持つ。
セルケト
「いまのうちにやることやっときなさい。どうせ喧嘩別れするんだし」
「すごーい。キモいくらいすごい!」
【権能】
毒、復讐、蠍
【人称】
あたし/あんた
砂漠の蠍、毒を持つ女神。砂漠の生息する様々な毒を持つ怪物から人々を守る。ホルスの守護者の一柱。太陽の焼け付くような熱を象徴する苛烈な復讐者。
クトゥルフ神群
アザトース
「なんだかお前は甘い感じだな」
「いいシーンだから伴奏をつけようと思った」
【権能】
宇宙、混沌、無知
【人称】
あたし/お前
盲目にして白痴の神、恐るべき宇宙の原罪。宇宙に存在するすべてのものを治める。飢えと退屈に耐えかねて、地球という小さな星に影響力を振るうことも。
ヨグ=ソトース
「我々は一つの存在なのだよ。自覚はないだろうがな」
「我々に目的などない。決まり事もな」
【権能】
知識、門、時空
【人称】
我/汝
彼方なるもの、虚空の門。時間と空間を超越した神であり、アザトースの孫にあたる。あらゆる存在は彼の一部。彼自身は時空の外側へ追放されている。
ナイアーラトテップ
「もうわかっただろ? 嬉しいかどうかは知らないけどさ」
「キミは死んだ。けど、すぐに無傷で復活させたよ」
【権能】
狂気、陰謀、変化
【人称】
ボク/キミ
這い寄る混沌、無貌の神。アザトースの代行者。人間の理解を越えたトリックスター。彼女(彼?)の一見気まぐれな行動は、すべてが深淵なる計画の一部。
シュブ=ニグラス
「汝は我が子の一匹。数が多いからとて愛情が薄れるわけではないぞ」
「欲望が匂いたつようじゃ。クラクラして気分が良い……」
【権能】
豊穣、生命、宴
【人称】
妾/汝
千匹の子を孕みし森の黒山羊、黒き豊穣の女神。すべての母と呼ばれることもある地母神。崇拝者には慈悲深く、助けることを厭わない。
クトゥルフ
「ふう……わかっているとは思うが、これは夢だ。目覚めの時が近づいているぞ……」
「海神? 余をそんなものと一緒にするな」
【権能】
夢、水、星
【人称】
余/お前
来たるべきもの、ルルイエの支配者。太平洋の海底にある聖地に封じられている邪神。夢を介して信者や神子に予言を送り届けている。
ハスター
「あまり気にしなくてもいいよ。自由にやろう。風のようにね」
「いあいあ、悪いことなんてしてないよ」
【権能】
風、幸運、芝居
【人称】
ボク/キミ
名状しがたいもの、邪悪の皇太子。恒星アルデバラン付近の暗黒星の湖、ハリ湖に封じられている風の精。元々は羊飼いの神で、穏やかな性格。