神話創世TRPGアマデウス:ゴッドデータブック 世界神話大殲

「GB」と表記される追加サプリ。世界神話大殲ルールのほか、偵察ラウンドの戦闘準備、愛されし者ルール、強力な神群と親神ギフトが続々と追加された。

インド神群

 ヴィシュヌ 
「おや?また世界のピンチみたいだ。神子にまかせてもいいんだけど……やっぱり僕がいかないとまずいかな?」
「ふあ~ぁ、本当に世界のピンチが多いなあ」

【権能】
太陽、正義、維持

【人称】
僕/?(恐らく「君」)

不死の者、偏在する者。慈愛に満ちた太陽神で温和な性格。悪の脅威が大きくなると、化身へと姿へ変えて救済のために地上に現れる。世界を維持する神。


 ラクシュミ 
「いまはそういう巡りなの」
「ああ、そんなに見つめちゃダメ。求婚したくなっちゃうわよ。美しすぎるというのも困ったものよね」

【権能】
幸運、豊穣、美

【人称】
俺/お前

水蓮に座る者、吉祥の神妃。人々に幸運と富をもたらす女神。その美しさは周囲を圧倒し、人々は褒め称え、世界を支える聖像は聖水を降り注いだとされる。


 シヴァ 
「踊れ踊れ!敵をぶっ壊してやれ!」
「つまんねぇ今なんてぶっ壊して、未来をつくろうぜ!舞い踊れ、破壊と創造のダンス!」

【権能】
破壊、創造、修行

【人称】
オレ/(恐らく「お前」)

万物の破壊者、舞踏王。常に修行し続け、強さを追い求め続ける神。慈悲深く穏やかな一面(シヴァ)と、恐ろしく残酷な一面(ルドラ)の二面性を持つ。徹底した破壊の後に新世界を生み出す。


 パールヴァティ 
「綺麗なインガの花ね。美しいわ」
「生まれ変わってもずっとシヴァの神妃でいたいな、なんて。あははは。何言ってんの、わたし!」

【権能】
再生、美、笑顔

【人称】
わたし/あなた

優しき女神、山の娘。シヴァの神妃サティが自ら火の中に飛び込み命を落とした後、生まれ変わった姿。穏やかで優しく美しい。白鳥のように優雅に歩み、祭壇のようにくびれた腰を持つと言われる。


 ドゥルガー 
「ポッケのない猫型戦闘マッシーンだにゃー。かっちょいーにゃ。嘘だけど」
「あーシヴァっち? あたしー。ちょっと武器貸してにゃー」

【権能】
武器、守護、狂暴

【人称】
あたし/お前

近づき難き者、アスラ殺しの女神。窮地に陥った神々が発した怒りの炎から生まれた。シヴァの神妃の一柱で、彼の命を受けてアスラを駆逐する。


 カーリー 
「誰にも文句を言わせるな。お前がレペゼン神子なんだ」
「そいつはお前のcandy 関係は甘いがheavy」

【権能】
殺戮、狂気、憤怒

【人称】
俺/お前

黒き女神、殺戮女王。ドゥルガーの額から生まれた。生首でできた首飾りと敵の腕を腰にぶらさげている。一度暴れだすとシヴァでさえ抑えるのに苦労する。


 ガネーシャ 
「商売繁盛とか、家内安全とか、現世利益に効果があるせいで、こう見えて結構人気があるんですよ。頭、像ですけど」
「たくさん食べてくださいね」

【権能】
商業、知識、厄除

【人称】
俺/あなた

群衆の主、片牙の像。パールヴァティが独力で生み出した神。母から入浴中の門番を頼まれたが、帰ってきたシヴァを阻んだため首を切り落とされた。


 スカンダ 
「女の子はちょっと苦手だけど……アスラ相手なら負けないよ!」
「ここはもうちょっと頑張ってほしいなあ」

【権能】
戦争、少年、星

【人称】
ボク/君

落とされた者、神群の統率者。生後四日で神々の軍勢に勝つ程に成長した軍神。スカンダの領域には女性が立ち入ることは禁じられているという。


 ブラフマー 
「経典にのっとり正しく苦行を積んだ者であれば善悪の区別なく力を授けよう」
「ほう。おまえにもすべての方角が見えるのか?」

【権能】
創造、宇宙、言語

【人称】
我が輩/おまえ

自ら生まれし者、世界の王。宇宙の根本原理を司る「梵(ブラフマン)」を神格化した存在。彼の一日は人間の43億2千万年(1劫(カルバ))だという。


 サラスヴァティ 
「あなた、いい感じ。コラボしたら面白い曲ができそうね。一緒にセッションしない?」
「なにかがぴったりと合うのを感じたわ!」

【権能】
水、知識、芸術

【人称】
わたし/あなた

水を持つもの、韻律の支配者。同名の川を支配する学問・音楽の神。ブラフマーが創り出した神妃で、その美しさを四方から眺めるために彼の頭は四つある。

メソアメリカ神群

 ケツァルコアトル 
「さあ、我々を讃えるために歌い踊ってくれ。私はそのために君たちをつくったのだから」
「優しい言葉に、その武器を添えれば、誰だって君の言うことを聞いてくれる」

【権能】
風、創造、知識

【人称】
私/君

羽毛持つ蛇、9の風。学問と文化の創造神であり、メソアメリカ神群の主神。悪神テスカトリポカの弟でもある。地下世界ミクトランより人の骨を持ち帰り、人類を生み出した。


 コアトリクエ 
「私は命を生み出す子宮であり、命が行き着く墓場でもあるの。……自分の子だって食べちゃうんだから」
「たっぷり愛してあげなさいな。見返りも忘れずにもらってね」

【権能】
大地、豊穣、生贄

【人称】
私/あなた

蛇の淑女、炎と肥沃の女神。大いなる地母神。心臓や手首、頭蓋骨をつないだ首飾りで着飾る。生贄と自らの血をもって、世界に豊穣をもたらす恐ろしい女神です。


 トラロック 
「私の家族なら安全だし、食べるものには困らない。男たる者、家族を守ることが最大の喜びだからね。ただ、私の家族になるなら、私のやり方に慣れてもらう必要があるよ」
「優しさには価値がある。存分に与えたまえ」

【権能】
雨、雷、生命

【人称】
私/君

楽園の雨、大地を覆う者。過去の世界である「第三の太陽」を支配した雨の神。基本的には恵みの神だが、起こると洪水を起こす。聖地トラロカンの支配者。


 コヨルシャウキ 
「もう二度とあんなことはいたしません。幾番も地上をながめながら反省いたしました。次は、もっとうまくやりますわ」
「そう、静かに、確実に。それが賢いやり方です」

【権能】
星、反逆、陰謀

【人称】
私(わたくし?)/あなた

黄金の鈴、砕かれた女神。コアトリクエの娘。母を疑い四百人の兄弟たちと反旗を翻したが、四肢を切断され、その首は天に昇り、月または天の川になったと言われる。


 ウェウェテオトル 
「ワシが年老いているからと言って、軽んじるのは愚かだぞ。この恐るべき土地で、ワシは生き残ったのじゃからな」
「なに、多少待つくらいは、どうということもない」

【権能】
炎、知識、老い

【人称】
ワシ/?

古き火の神、長老。頭に儀礼用の火鉢を載せた老人。世界の中心に存在する巨大な柱だと考えられ、火のあるところであればあらゆる場所に現れることができると言う。


 マヤウェル 
「わったしー、マヤウェル! マゲイとお酒の女神だよー♪」
「やったねー! かんぱーい! 呑もう!」

【権能】
生命、マゲイ、酒

【人称】
わたし/あなた

マゲイ(竜舌蘭)の女神、プルケの女神。酩酊する神々の母。若く美しいマヤウェイは、ケツァルコアトルに誘惑されて地上に降りて結ばれたが、怒った母ツィツィミトルに殺された。

ギリシア神群

 ペルセポネ 
「再生と食物を司る女神だよ! ……ああ、でも、なんか死にたい……」
「春の地上って最高だよね! みんな幸せそうで! ……冥府も、けっこう、ところですよ」

【権能】
死、再生、食物

【人称】
わたし/?

冥府の女王、光を破壊する女。デメテルの娘。ハデスによって冥府に連れ去られ、強制的に妻とされた。春の女神だったが彼女が地上を去ったことで冬が生まれた。


 パン 
「いひひひひ。パンだよー。羊とか、音楽とかを司ってる。あーあと愛ね。この権能はイタズラするときに楽しいんだ」
「びっくりした! びっくりした! びっくりしたー!」

【権能】
羊、愛、音楽

【人称】
僕/君

死せる牧羊神、半獣神。山羊の足と角を持ち、自然や音楽、そして多くの美しい者を愛する。たびたび面倒を起こしたが、すべての神に愛された。

ヤマト神群

 オオクニヌシ 
「やっちゃうぞー。私の子がね!」
「嫁が多すぎて覚えていられないよー」

【権能】
国造、医療、良縁

【人称】
私/君

縁結びの神、国造りの神。スサノヲの子孫で国津神の長。小さき神スクナヒコナと共に、日本列島を旅して国を造った。あちこちで妻をもち、子をなしたプレイボーイ。


 タケミカヅチ 
「いまは神子にとって試練の時。気を練り、技を磨き、雷の剣をもって、来るべき戦争を戦い抜くがよかろう」
「この刀を使わせることになろうとはな……」

【権能】
雷、戦争、剣

【人称】
拙者/そなた

剣の神、鹿島神。雷神にして剣の神。イザナギがヒノカグツチの首を切り落とした時に流れた血から生まれた。アマテラスの命を受けオオクニヌシに国譲りを迫った。

エジプト神群

 ネクベト 
「とりあえずまぁ、鳥系だし、アゲアゲでトんでこー!」
「うっわー、母性愛ぎゅんぎゅん出るー」

【権能】
天空、守護、禿鷲

【人称】
あたし/?

ラーの目にしてホルスの守護者。古代エジプトにおける上エジプトの守護女神で、下エジプトの守護女神ウアジェトと共に王権を司る。禿鷲の女神で、谷間の主人とも呼ばれる。


 ヘケト 
「ケロケロぴょんぴょんと頑張って、暮らしやすい世の中を作るのです」
「そんなことでは、まだオタマなのです」

【権能】
生命、魔術、カエル

【人称】
ヘケト/あなた

生命を繰り返す者、ヘル・ウルの女主人。生命を司る女神で、ヘルモポリス創世神話に登場する原初のカエル。エジプト神群の影の番長でもある。

クトゥルフ神群

 チャウグナー=フォーン 
「お腹空いたし、ちょっぴり血を分けてもらえない?」
「そ、そうか。キミにも日常があるんだったな。忘れていた」

【権能】
食事、宇宙、変異

【人称】
ボク/キミ

貪る者、動かざる象神。世界のすべてを貪り尽くすと言われる神。先端がラッパ状になった鼻で生贄の血をすすり取る。生物の改造が得意。


 モルディギアン 
「あたしの炎に包まれた死者はあたしと一緒になれるよ。早く死んで一緒になってほしいなぁ。それともグールになってお世話してくれる?」
「生きてるって大変じゃない?」

【権能】
死者、炎、グール

【人称】
あたし/?

納骨堂の神、まぶしき者。死者を生贄として受け取る。かつて多くのグールから崇拝されていた。目や手足はなく、赤い炎を纏っている。正者への関心は薄い。

北欧神群

 テュール 
「勝利のルーンにふさわしい偉業だ」
「おまえではなかったと、思わせないでくれ」

【権能】
戦争、法廷、勝敗

【人称】
私/おまえ

片腕の軍神、法廷の守護者。かつては主神を務めていた。フェンリルを飼い慣らすことができる唯一の存在だったが、この獣を縛り上げるために右腕を失った。


 ゲヴュン 
「純潔の女神でーすっ。ほ、本当ですよ? 純潔のまま死んだお留はあたしのところにくるんですから!」
「ふっふっふ。がっぽり儲けましょう」

【権能】
取引、女性、運命

【人称】
あたし/?

デンマークの守護神、偽りの乙女。取引上手なノルンの一柱。処女神だとされるが、王と一夜を共にしたり、巨人との間に子を成し王の土地を奪ったとされる。

中華神群

 百花仙子 
「百の花の精を束ねる者です。いろいろな才能の花を咲かせることができるんですよ」
「蘭の花のように勇敢ですわ。ああ……水仙のように美しい技!」

【権能】
花、女性、試練

【人称】
私/あなた

花の女王、天女散花。聖地・蓬莱に住む仙女。月の女神に嫉妬され、人として生まれ変わったが、様々な冒険を行い、再び神仙へと返り咲いた。


 華光 
「歯向かうヤツは、猿だろうがヒゲだろうが戦闘機械だろうが、みんな倒しちまおうぜ!」
「どうせなら、大失敗のほうが気持ちいいぜ!」

【権能】
冒険、火、音楽

【人称】
オレ/おまえ

災厄を祓い、怪物を倒す少しやんちゃな英雄神。体内に金磚火丹(きんせんかたん)を隠し持ち、その炎で怪物を倒すと言われる。芸能や音楽の守護者。

ケルト神群

 ダグザ 
「メシといい女が大好きだ。困ったことがあったら呼んでくれ。約束はできねぇけど力になるぞ」
「ま、粥でもくっとけ」

【権能】
豊穣、魔術、戦闘

【人称】
オレ/おまえ

良い神、太鼓腹の神。天候と収穫を操る偉大な野性神。欲望に忠実で無類の大食漢。300リットル以上の牛乳と小麦、ラードなどでつくられた粥もぺろりと平らげる。


 ボアン 
「どんどん流れ、流されていたら、こんなんなっちゃった。でもいいの~。人生なるようにしかならないんだから」
「なんでもお見通しなんだから~」

【権能】
河川、水、生命

【人称】
あたし/?

ボイン川の化身、白い牝牛。誘惑に弱く、ダグザをはじめ様々な神と関係を持つ。自分の身を清めようとして禁を破り、片眼・片腕、片足を水に流された。


 マナナン 
「汝は我の養い子たりえるか? その資格を問うてみよう」
「海に出るにはよい日よりである」

【権能】
海、魔術、守護

【人称】
我/汝

白い頭(バーリンド)、マン島の魔術王。三本の足を持つ偉大なる魔術の神にして海の神。聖地「喜びの平原」の支配者。数えきれない魔法の道具の持ち主。


 モリガン 
「おまえは私に似て素晴らしい戦士と見たぞ。きっと勝てる。これは予言なのだ!」
「私と一夜を共にすれば強くなれるんだがなぁ」

【権能】
戦争、予言、カラス

【人称】
私/おまえ

夢魔の女王、戦いの鴉(バイヴ・カハ)。鴉たちを引き連れ、戦場を渡り歩く。敵の死と混乱、強い英雄を好む。彼女に愛された者には勝利がもたらされる。




以下は万神殿とは敵対する勢力であるタイタン神群のNPC用の親神。
神群を追われ、人々や神群に脅威をもたらす存在。
万神殿の神々は彼らを毛嫌いし悪魔と呼び、悪魔から《神の血》を受け継いだ者を魔人と呼ぶ。

タイタン神群

 ハイペリオン 
「我が肉体から熱は失われ、心から光は消え落ちた。冷たく昏い残骸だ」
「お前は無だ。奴らもそうしてやるがいい」

【権能】
太陽、闇、四季

【人称】
我/お前

高みをいく者、堕ちた太陽神。クロノスの兄。星々の動きと季節の読み解き方を人類に授けたという。巨神戦争(ティタノマキア)に敗北し、光の神としての神格をアポロンに譲った。


 イザナミ 
「あたちはこの国から出られないからぁ……代わりに人間をいっぱいコロちてきてくだちゃい!」
「もっともっと、あたちの民を増やちてくだちゃい!」

【権能】
死、死者、雷

【人称】
あたし/お前

黄泉大神、道敷大神。イザナギの妻。ヒノカグツチを産んだ火傷で黄泉に下った。自分の醜い姿を見たイザナギと別れ、日に千の人間を殺すと誓った。


 蚩尤(しゆう) 
「朕の忠実なる魔人たちよ。猫のように密やかに、亀よりも忍耐強く任務を遂行せよ」
「魔人はどこまでも改良できる……消沈するでない、あとで改造してくれよう」

【権能】
武器、戦争、計略

【人称】
朕/?

反逆者、発明家。神農の子孫。中国で初めて反乱を起こした存在。古代中国の皇帝・黄帝の玉座を奪うため81人の兄弟や無数の怪物たちと乱を起こした。金属の武器を生み出した存在。


 テスカトリポカ 
「人間はカワイイなぁ。オイオイ、壊されるなよ?」
「バカに魔人はやれないからなぁ」

【権能】
不和、魔術、破壊

【人称】
俺/お前

煙を吐く鏡、敵(ヤオトル)。無数の姿を持つ創造神。最初の世界「第一の太陽」の支配者。夜と苦難、破壊と死の神。呪術師や犯罪者たちの神でもある。