「03」と表示される基本ルールブックの第3巻。
絶界探索ルールのほか、怪物の協力者と介入属性ルールも追加された。
中華神群
西王母
「……コホン。神々の頂点に立つわたくしの子として、ふさわしい活躍を見せてちょうだい」
「開け、桃園への扉!……ですわ!」
【権能】
美、罰、桃
【人称】
わたくし/あなた
主神のいなくなった中国神群にて、多くの神仙を監督している美しき女神。崑崙(こんろん)の宮殿で、仙人になるための蟠桃(ばんとう)を管理している。
斉天大聖
「よおよお、俺こそは、石から生まれた仙術猿、大冒険の主人公……斉天大聖、孫悟空だ!」
「俺の授けた如意棒! 食らって無事でいられるかァ?」
【権能】
冒険、魔術、猿
【人称】
俺/お前
霊石から生まれた石猿の神仙。自由と戦いを好む乱暴者で問題も起こすが、危機においても常に前向きで、義侠心にあつく、身内にはやさしい。
天仙娘々
「お狐さん、お願いします!」
「私の子なのに……好きになってしまいそう」
【権能】
結婚、豊穣、幸運
【人称】
私/あなた
信心のあるなしに関わらず多くの人々を助けたいと思っている優しき女神。多くの人々から支われているが、惚れぽい面もある。中国の狐仙の管理人でもある。
関聖帝君
「お前には私の血を受けた英傑として、戦いに挑んでもらうぞ」
「修行が足りないな。生き残ったらやり直すのだ」
【権能】
戦争、商売、守護
【人称】
私/お前、お主
三国志で有名な悲劇の武将・関羽が死後に神となった姿。武神であり財伸、酒や厄除けの神でもある。悪人や怪物、そして自分の神子に厳しい。
九天玄女
「あなたには、武器で殴り合うだけが戦いじゃないってことを、たっぷり教えてあげるわ」
「愛は相手を支配する力よ。賢く使いなさい」
【権能】
戦略、守護、性愛
【人称】
?(恐らく「私」)/あなた
西王母の右腕で、戦略と兵法を司る女神。英雄たちの守護神。黄帝に性愛の秘術、房中術(ぼうちゅうじゅつ)を授けたこともある。
哪吒太子
「……僕は哪吒太子。復讐を司る戦闘機械だ。どれだけ倒されても再生する機能を備えている」
「武器は多ければ多いほど強い」
【権能】
再生、復讐、戦闘
【人称】
僕/君
無敵神童。世にはびこる無数の怪物を倒すためにつくられた戦闘神。父である托塔天王と敵対し自害するが、神仙の技術によって後に再生した。
月兎
「健康のためには、よく食べて、よく寝て、よく運動……運動。ふふふ」
「いいですね……媚薬なんかも、使っちゃいます?」
【権能】
月、薬、兎
【人称】
お母さん/あなた
月ウサギ、仙兎。中華神群の聖地、月宮殿(げっきゅうでん)に住む白き兎の女神。桂の樹の下で不老長生の仙薬をつくっている。徳の高い人物が好き。
閻魔王
「おっと、そんなにかしこまることはない。悪いことをしてなきゃな。ははははは!」
「俺の子を手伝ってくれ。残業代は出すからな」
【権能】
死、死者、裁き
【人称】
俺/?(名前?)
中華神群の聖地にして地獄である「地府(ちふ)」の総司令。死者の生前の罪を裁く役人を統括する。善人を善道へ、そうでない者を悪道へ落とす。
龍吉公主
「わたしにもまだ、哀れに思う気持ちが残っていたなんて」
「投げなさい。あとは剣の仕事です」
【権能】
魔術、水、龍
【人称】
わたし/あなた
水仙女。西王母の娘だが蟠桃会で粗相をし、一時期人間の世界へ追放されていた。仙術の達人で様々な宝貝を操るが、人間にあまり興味を持たない。
猫将軍
「おぬし、猫の子にしては強く育ったのう。ここはひとつ怪物退治などしてみぬか?」
「ワシの部下たちは世界中におってな。しかも大人気じゃ」
【権能】
予言、錨、猫
【人称】
ワシ/おぬし
不思議な猫(マオ)の神。安南の廟にある毛(マオ)将軍が転神したものとも、古い錨(マオ)が転神したものともいわれる。気まぐれに予言をもたらす。
ケルト神群
オグマ
「新たな世界に名を付けたり、既についている名を読み取ってやったりすることが、俺の子であるお前の役目だ」
「この現象に名をつけるとすれば……なんだろう?」
【権能】
戦闘、言語、霊感
【人称】
俺/お前
太陽の顔、密の口。ケルト神群の一派、トゥアハ・デ・ダナンの一柱。誠実で忍耐強いが、弱き者のためにはその怪力を惜しみなく振るう。
ブリギッド
「この世界は生きた炎のようなもの。それを使って何をするかはあなた次第。できれば、みんなを幸せにしてあげてね」
「シャウトしろ! 怒りの炎を!」
【権能】
炎、治癒、詩
【人称】
あたし/あなた
ダヌの化身、情熱的な炎の女神。失われた女神たちと融合しており、トゥアハ・デ・ダナンを生み出した偉大なる母神ダヌも彼女の中で眠りについている。
ギリシア神群
ヒュプノス
「大丈夫。終わったらゆっくり寝られるからね」
「タナトスは緊張しすぎなんだよね。もっと楽にやればいいのに」
【権能】
眠り、夢、安らぎ
【人称】
私/君
大いなる眠り、夢の主。ギリシア神群の眠りの神。人々だけでなく、神々すらも安らぎへ誘う。また、人生をまっとうした者たちに最後の眠りを与える。
タナトス
「さあ、奴を殺せ。それこそが私たち親子の役割なのだ」
「ヒュプノスはいい加減すぎる。世界の秩序をなんだと思っているのだ」
【権能】
死、地下、死者
【人称】
私/お前
大いなる死、非常なる者。ヒュプノスの兄だが冷酷で非情。寿命の尽きた人々の魂をハデスのいる冥府に運ぶ。ただし、英雄の魂はヘルメスが連れていく。
ヤマト神群
コノハナサクヤ
「桜と火の神様……お酒の神様でもあるのよ。最高でしょ? うふふふ」
「燃えてきた燃えてきた、ほら、そのあたり!」
【権能】
植物、炎、酒
【人称】
わたし/あなた
桜の姫、酒造りの女神。オオヤマツミの美しき娘でニニギの妻。不貞を疑われて炎の産屋の中でニニギの子を産む。父オオヤマツミより富士山を譲られ、その神となった。
キビツヒコ
「君は僕の血を受けていて、やっぱり怪物退治の英雄になる運命を持っているんだ」
「でも怪物って怖いよねー」
【権能】
冒険、食物、桃
【人称】
僕/君
桃太郎、鬼狩りの師。鬼ノ城を根城とする怪物・温羅(うら)を倒した英雄にして軍神。部下に犬飼健(いぬかいたける)・楽々森彦(ささもりひこ)・留玉臣(とめたまおみ)がいる。
エジプト神群
ウアジェト
「ホルス様の手足として世界の安寧を守ることが我が使命。そして我が子たるそなたの使命でもある」
「見えないものには対処できぬぞ。もっと目を凝らせ」
【権能】
炎、守護、蛇
【人称】
我/そなた
緑のもの、炎の偉大なるもの。蛇の女神であり、また炎の力も操る。ハトホルやバステト同様に、殺戮神セクメトの力を持つ「ラーの目」でもある。
ケプリ
「母なる砂漠の外には、様々なものがあるのだな」
「次の相手を探せばよいではないか。そういうものでもないのか?」
【権能】
太陽、生命、スカラベ
【人称】
?(おそらく「我」)/汝
存在に至るもの、朝の太陽。太陽の中でも日の出を象徴する神。スカラベ(タマオシコガネ)のごとく日輪を押し上げる役目を持つ。代々の太陽神の後見人。
クトゥルフ神群
アトラック=ナチャ
「うちの糸はどこにでもつながっとる。あんたの運命もちょいちょいっといじれるで」
「運命にも選べるやつとあかんやつがあんねん」
【権能】
深淵、運命、蜘蛛
【人称】
うち/あんた
終末の織り手、狭間にひそむもの。ハイパーボリアの参観地ブーアミタドレスの地下にある深淵に潜む蜘蛛の神。彼女の紡ぐ糸は人々の運命に関わると言われているが真偽は不明。
ダオロス
「ひとたびそのヴェールが取り払われれば、避けがたい狂気による破滅が訪れる」
「ダオロスはよく召喚されるため忙しい。ダオロスの子は自分で努力せねばならぬ」
【権能】
過去、未来、宇宙
【人称】
ダオロス/ダオロスの子
ヴェールを破る者、輝ける幽玄者。過去や未来へ旅する方法など、人の認識外の様々な知識を授けてくれる。しかし彼の見せる宇宙の本質は人どころか神子の許容範囲を大きく超えている。
北欧神群
フレイ
「妖精たちよ、我が乳歯が生えたときより我はお前たちの主。我が子の言葉は、我が言葉と心得よ!」
「なんと美しい愛……感動の涙を抑えられぬ!」
【権能】
太陽、豊穣、妖精
【人称】
私/そなた
解放者、アールブヘイムの主。フレイヤの双子の兄で、北欧神群の中でもっとも美しい神とされる。人々に恵みをもたらすが、美しい者に目がなくそれが原因で失敗することも多い。
フレイヤ
「愛されあれば、神も人も動物も器物も問題ナッシングですわ!恋の魔術でレッツエンジョイ!」
「ノンノンノン!変態じゃありません。エクストリームですわ!」
【権能】
恋、豊穣、魔術
【人称】
わたし/あなた
欲望の女神、麗しき猛獣使い。ヴァナヘイムに住む美しき巨人族の一員。元々はオーディンたちと敵対していたが和解の人質として北欧神群の一員となった。奔放な恋の女神。