見終わった直後の感想
いぬおうがめちゃくちゃまっとうでいい男だった……
最後、ともいちといぬおうが一緒にしぬのが物語として綺麗なのはわかるけど、あそこで死なずにちゃんと生きていくの、とてもよかった。
ともいちにもう会えなくても、ふたりともそれぞれ生きていこうというのがいぬおうの答えだったんだろうな。
いぬおうが選んだ道が伝わった上でもいぬおうにこだわったともいちの往生際の悪さと執念もわたしはすきだし、この人はずっと周りの環境に振り回されながら生きるの下手なりに不器用に生きていたんだな~とおもうとね。
そばにいる間、いぬおうは、ともいちのそういうところをうまく手綱とってくれてたんだろうなーとか。
いぬおうのほうが破天荒で傍若無人なふるまいをしているように見えて、その実はともいちのほうが周りが見えていない愚直モンスターだったんだなーとか。
なんだかいろいろとかんがえる。
まあいぬおうとしては、自分に縋ってくる無念の魂たちの声を聞いて送り届けてあげられたら満足だったわけだから、それ以上、死ぬようなことをしてまでも自分たちの音楽を無理してやる必要はなかったんだろうな。
いぬおうが命をかけたのは無念を晴らすための舞台をやりきるためで、それが終わった以上、あとは自分たちのために生きていいだろうということだったのかもしれない。
しなやすというか、ともいちには生きていてほしかったんだよなーとおもうとね そこがともいち本人にうまく伝わらなかったのは不運だけど、それぞれの人間性がめちゃくちゃ出ていて大好きだな……。
ともいちは亡霊の無念を晴らすためではなくて、いぬおうと共にずっと音を奏でていたかったんだよなーそこはもう目的の違いだよな。
そもそもともいちは最初から父の亡霊の無念を晴らすために生きていなかったから、その時点で、いぬおうの周りの亡霊のために生きているわけではないということだったのかもな。
いぬおうもともいちの音楽が好きで、ともいちもいぬおうの表現が好きで、ほんとうにいい関係だったんだな〜時代が殺した関係。
600年間ずっとともいちをともいちとして探し続けていたいぬおう、めちゃくちゃいい男すぎる。
というか、感想を打っていて思ったが、いぬおうってほんとうに最後まで、亡霊の無念を掬い上げてくれてたんだなというエンディングだ ともいち……。
追記
とりま一緒に芸できなくなったけどまあ生きてりゃそのうちまた会えんだろ!ぐらいの感覚だったのかも いぬおう 陽キャだから しなやす
一緒にいられなくなって息できなくなっちゃうともいちはハイパー陰キャだし
いぬおう、オタクにやさしいギャルかも。